2018/11/16 17:24


「あの、間違ってたらすみません・・」
彼は申し訳なさそうに声をかけてくる。

「もしかして・・これおしりですか?」

「これ、おしりですよね?」

一心不乱に尻に向かって呼びかける姿は、今ここで彼を危険人物だと認めるのにじゅうぶんな材料である。

しかし彼は彼で、尻に呼びかけることこそが人類のやり残したことではないかと気づいての この行動なのだ。

今までの人類の歴史で、視線を合わせて一生懸命に呼びかけられた尻が一体いくつあることだろう。
とても少ないはずである。

「すみません・・違うんです・・」
「本当はおしりじゃないんです、助けてください!!」

こんな返事がいつか返ってくると信じて、彼は今日も呼びかける。

「もしかして、これおしりですか?」